ムメイの新聞文章置き場

ツイッターで書いた新聞風記事の転載です。ツイッターhttps://twitter.com/NA01pPBGXwTmELY

Vtuber新聞文章貼り付け・葛葉特集編

吸血鬼兼問題児?
吸血鬼Vtuber・葛葉

 

マイナスから始まった吸血鬼

 

 ハッキリ言って初期の印象は最悪だった。筆者が吸血鬼 Vtuber葛葉について語るとしたら、まずこう評する他ない。
 見た目は文句なし。白髪の気怠そうな、少女漫画に出てきそうなイケメンキャラであり、声もいい。言葉の淀みも少なく、ゲームの腕前も高い。ゲーム実況系のVtuberとしては、この上ない逸材と言えるだろう。
 ただ肝心の性格と言動が最悪過ぎた。
 暴言・罵倒、礼儀知らず。他人に対してリスペクトのないイキリ。偉そうな態度とツイッターでの傲慢な書き込み。本人が元より子供っぽくて我儘、という生来なのを加味しても、あまりにも行き過ぎで、世の中をなめ過ぎていた。
 なので筆者の彼に対する印象は最悪だった。過激なことを言うならば、早くVtuber界から消えてほしいとも思っていた。とあるVtuberに馬鹿にする絡み方をし、炎上した際には、これが彼の最後かと少し安堵したほどだ。
 しかし、ここで筆者にとって、おそらく葛葉にとっても信じられないことが起きた。
 被害にあったVtuberが「気にしていない」と対応し、むしろ葛葉の方を庇うようなことを言ったのだ。そして、ほとんどのファンも彼に従い、葛葉への攻撃を止めた。これは筆者にとってこの界隈で初めて見た、異常な優しい現象だった。もし今まで筆者が過ごして来た界隈だったなら、ファンの数というネット上における最大の力を振るわれ、葛葉は消し炭も残らなかっただろう。ネット上ではしばしば、数の多い方が不条理を押し通すことが多い。しかも今回は葛葉に弁明の余地は無かったため、余計にやりやすかったはずだ。
 しかしそのVtuberはそういった力を振るうことをしなかった。

これだけならまだ他の界隈でもそこそこあり得るが、何より驚いたのはファンが素直にそれに従ったことだ。例え本人が気にしなくとも、そのファンが暴走し、相手を追い詰めることは少なくない。筆者は幾度となく、そうやって潰される人間を見てきた。
 しかし、そうならなかった。結果的に、ただの新人に過ぎなかった葛葉は、炎上騒動を鎮火させることが出来たのだ。それも、他の界隈ではほぼ見ることのないであろう形で。


 おそらくここから明確に、彼は変わり始めた。


 流暢に暴言を吐いていた口は、閉じることが多くなった代わりに暴言が少なくなった。
 発言に淀みが出始めたが、その代わりに、一つ一つ言葉や表現を選ぶようになった。
 葛葉が幸運だったのは、絡んだ相手がよかったというのもあるが、生配信で視聴者とやり取りを続けたことが多いだろう。炎上した直後の彼の生配信を見に来るようなのは、よほどの物好きか、Vtuberを追う遊び人、反省しているかどうかを見に来た者くらいであり、そこで少しづつ自分がどのようなスタンスなら受け入れられ、どのあたりの発言までがアウトなのか、Vtuber界隈という場所の雰囲気や暗黙の了解を、実践で学ぶことが出来た。

 これらの改善は、彼の相方であるブタの助言なども影響しているのだろうが、彼の努力によるものだ。
 話し方を学ぶための本を買い、視聴者に「もりお」やら炎の絵文字やらで弄られつつ、自らの行動を顧み、活動をつづけた結果である。そしてそういった問題点さえなくなれば、彼は実況者として大変優れた存在だ。魔界トークは聞いてて楽しいし、ゲームの実力ががあるおかげで過度なストレスもない。そしてコメントをよく読み、リアクションも大きい。例えゲーム内の状況が停滞していたとしても飽きない、レベルの高い実況だ。
 もう一度言うが、筆者の中で彼に対する好感度は最悪だった。
 しかし彼が、自分の炎上が収まったことを相手の慈悲、幸運によるものだとちゃんと認識していること。視聴者が見に来るということが、どれだけ大変で、大きなことか認識していること。そして自分の性根を変えようという数々の努力で、筆者の中で彼に対する好感度は徐々に増した。そしてついには、このような特集を書くほどまで、彼に対する好感度が増したのだ。もし彼が炎上してからも態度を変えず、横暴な存在として活動を続けていたら、間違いなく筆者は彼をブロックし、存在を脳内から抹消していただろう。筆者の好感度変化は、彼の努力による成果だ。
 最近開催された Vtuber最強決定戦、PUBGのVtuber大会においても三回戦目でドン勝、総合成績二位の好成績を残しており、にじさんじゲーマーズ所属の叶とのコラボ『 ChroNoiR』においても、新たな人気を獲得し始めている。
 と思えば、なんと彼がにじさんじゲーマーズに所属することが発表された。大変驚き、思わずこの記事を削除しかけたため、今筆者はかなり焦っている状態である。バックアップは大事。
 企業所属になったものの、にじさんじはかなり自由なスタイルのため、今後の活動もあまり変わらないことが予想される。結構不定期な配信・投稿頻度だったため、できればこれから活動が活発になることを期待したい。
 ここまで書いておいてだが、別に筆者は「葛葉は努力しているから今までのことは許せ!」などと言うつもりはない。
 彼に根強いアンチがついているのも、問題児扱いされるのも、その関係でにじさんじファンに不安視されるのも、全て彼の自業自得によるものだ。そこに一切、擁護する余地はない。
 過去に行ったことは変えられず、今が変わったとしても、誰もが受け入れ、見方を変えるわけではない。許されることも、おそらくないだろう。これから彼がいかに努力し、自重したとしても、過去の行いは常に付きまとう。実際彼自身もそのこと気にしており、他人とコラボなどをすることに関しては萎縮的だ。
 しかし少し前の彼なら、まず『自分の行動で他人に迷惑がかかるかも』という発想が出てこなかったのではないか。叶と仲良くなることもなかったのではないか。そもそもにじさんじに所属することなど出来なかったのではないか。
 筆者はそういった、彼の成長を信じている。彼がまともに、他人を傷つけないように努力し続ける限り、筆者は彼の動画や配信を視聴し、ツイッターの呟きにハートをつけるつもりだ。
 個人的には、彼の今後は同じゲーマーズの叶が握っているだろう。引きこもりがちな彼を幾度となく呼び出しているらしく、コンビでの配信はもとより、大会への参加も叶による影響らしい。全国の女性ファンの方々を大喜びしそうな話だが、「全裸ブリッジしてるんだけど!」などという連絡もしているそうなので、叶にとって葛葉がどのような立ち位置なのか全くもって謎だ。叶ファンとしても、葛葉が叶のどのような一面を露わにしていくのか。そういった面でも期待したい。
 最後になるが、筆者は葛葉という存在に対して大きく期待をしている。更生を目指す存在が、どこまで頑張れるのか。いつか彼が Vtuberを止める時、彼の評価はどうなっているのか。


 少しでもその評価が良くなるよう、筆者は祈りつつ見守っていくつもりである。

 

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