ムメイの新聞文章置き場

ツイッターで書いた新聞風記事の転載です。ツイッターhttps://twitter.com/NA01pPBGXwTmELY

Vtuber新聞文章貼り付け・あいえる&あねえる特集編

tuber界隈の技術漫才部門

あいえる&あねえる

 

インフィニットループ公式

最先端の最後尾を独走する

 

 

 技術や知識があるからといって、それが面白いとは限らない。筆者の分野における話になってしまうが、小説において「この動作の由来は~」「米の発祥の地は~」などといちいち知識描写を入れたり、物語を書くというより技術や知識を語ることに集中してしまい、肝心の話そのもののクオリティが落ちてしまうことは少なくない。あくまでも、技術や知識はエンターテイメントを補強するためのものであり、それそのものが面白さを持っているわけではないのだ。この落とし穴にはまる創作者は少なくない。

 しかし、彼女達はその技術を無造作ともいえる気軽さで利用し、面白いやり取りを生み出している。技術に執着するのではなく、技術を道具として利用し、視聴者を楽しませる。そんな配信者なのが、あいえるとあねえるである。

 あいえるは株式会社インフィニットループの公式キャラクターでもある、オレンジ色の髪の少女。あねえるは彼女の相方として生み出された、黒い長髪の大人びた女性。最近まであねえるは白髪のねこみみ少女だったが、モデルが完成し、一転変わった姿となった。元々デザインはかなり前から完成していたのだが、モデラー不足のため中々完成が遅れていた。やはり3Dモデラーの需要はとんでもないことになっているようだ。そういった経緯、完成当時の本人達のあまりにも薄いリアクションも、ある意味見ものなので、ぜひアーカイブを辿ってほしい。

 二人はあくまでインフィニットループの宣伝役、のはずだが、半ば趣味となっており、初期の頃から公式とは思えない視聴者への反応や、コメントのブン投げ、会社に対する辛辣な言動、社長への弄りなど、公式チャンネルとは思えないやり取りである。特に最初の頃はあいえると社長だけだったため、あいえるがかなり辛辣な性格なこともあり、色々大丈夫なのかと言いたくなるほどだった。ただ、あねえるという存在が生まれ、辛辣なあいえるに対する反応が完璧であり、一転して面白トーク連発の配信へと変化した。二人は初対面の時から、まるで十年来の付き合いかのようなやり取りを見せており、このチャンネルの人気の理由は、二人のやり取りそのものだろう。ちなみに社長への辛辣コメントは増えた。二人の未来は大丈夫だろうか。このチャンネルが終わる時があるとしたら、二人が会社をクビになった時かもしれない。

 技術を無造作に使うと最初に表現したが、Vtuber界隈においてもトップクラスの技術を使って、配信内でプレゼンをしたり、TRPGを行ったり、コメントをブン投げたり、クソコラ大会を開催したりと、自由気ままかつ、技術に頼るのではなく、技術を使って面白いことをしようとしている。特に視聴者参加のクソコラ大会は人気であり、映画ポスター風のコラや、社長の顔ハメ画像、副社長の顔お面など、企業チャンネルと

は思えない自由っぷりである。いつか本気で怒られそう。大丈夫? 色々な意味で。

 一応、ちゃんとインフィニットループの情報を発表したり、舞台をバーチャルキャストとニコ生放送に移してからは、バーチャルキャストの機能紹介、宣伝、ニコニコ関係のイベントについてなども紹介している。ちなみに、なぜかあいえると声が似ている、ニコニコユーザーかつインフィニットループ所属のみゅみゅについてもよく宣伝している。まあ開発者の一人なので当然か。うん。

 他にも第三者、社長だけでなくインサイドちゃんや、西川・美優さんなどを招いたり、逆に凸企画でほかの配信者へ突撃したりもする。本当に企業とは思えないフリーダムっぷりである。

 ちなみに、西川・美優さんはHTC、Viveの会社の方であり、あいえるちゃんねるの放送にてViveを無線化するワイヤレスアダプターの発売が行われないことを発表した。この情報は日本国内のどのメディアも知らなかった情報であり、そういったサイトに行くと情報源としてあいえるちゃんねるの名前がある。さすがは最先端の場というべきか。バーチャルキャストの情報や、時にはこうしてマジの最先端情報が何気なく入ってくるのだから、油断できない放送だ。

 再三になるが、彼女達のすごい所は、ハイスペックな技術と情報に囲まれながら、会話のやり取りが最も盛り上がる要素であるということだ。

 Vtuber界最先端の場ともなれば、その技術を前面に押し出そうとするのが普通だと思うが、彼女達は技術を自分達の企画の道具として扱い、あくまで自分達のトークや企画内容で放送を盛り上げようとしている。そういった配信者、創作者としての心意気に、筆者は感心し、楽しんでいるのだ。……そこまで深く考えていないのではないかと、二人の漫才じみたやり取りを見て思ってしまったが。本当に数か月程度とは思えない意気投合・意思疎通具合である。彼女達の主戦場は人としての心によってニコ生へ移ったが、アーカイブはYouTubeに投稿されている。ぜひ筆者の気持ちを理解してほしい。

 最先端の場で、高レベルの技術を使い、漫才を繰り広げるあいえるとあねえる。たとえ時代が移り変わろうと、スタンスを変えず、これからも楽しく放送してほしい。

 

 

バーチャルキャスト

 ドワンゴインフィニットループが共同開発した、3D配信ソフトである。元々、みゅみゅという技術者の使っていたシステムを利用しており、誰でも手軽に3Dキャラを使っての配信を可能にしている。しかも無料だ。人によっては「数千円、数万円取られてもおかしくないクオリティ」と語っており、実際、サポート・修正も優秀で、大きな問題点がない。新たなフォーマットのVRM、追加されていく新機能のことも考えると、現状、3Dの配信ソフトとしてはほぼ完成形と言っていいのではないだろうか。問題点があるとすれば、ソフト以外。まだ個人個人がVR機器・環境をそろえるのが難しいこと。3Dモデルの所持、作成の難易度。こういったものがあげられる。今後、そういった外部の影響で、バーチャルキャストの立ち位置も変化するだろう。はたしてどうなるか、今後に注目である。

 

 

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