ムメイの新聞文章置き場

ツイッターで書いた新聞風記事の転載です。ツイッターhttps://twitter.com/NA01pPBGXwTmELY

Vtuber新聞文章貼り付け・富士葵特集編

富士葵、羽ばたく時

 

 おそらく、孫が花嫁衣装に包まれた時にはきっと、同じような感情を抱くのだろう。

 富士葵というVTuberは2017年の12月から投稿を始めた、俗に言う初期勢の一人だ。(彼女のAoi ch.そのものは10月に開設済み)。日にちもあの輝夜月より一日先輩ということもあり、Vtuberの波に乗るべくして現われた少女と言える。

 特徴はその圧倒的な歌唱力であり、「この子のことは知らないけど、歌の動画はよく再生している」と、Vtuberにあまり興味のない層まで引き寄せるほどだ。

 そして今回、彼女は『ヘアメイク』を行い、新しい外見を得ることとなった。

 

youtu.be

 

 その外見はまさに和風女子高生と言うに他ならず、筆者のクソみたいな長文を載せるくらいなら紙面一面に彼女の写真を張った方がいくらかマシな気がするが、これ以上の写真の掲載はない。気になった人は今すぐこの新聞を燃やして彼女の動画を見に行ってほしい。

 もう見たという方は、このまま読み進めてもらえると大変うれしい。

 今現在、彼女は、目標額1000万、最終総額2000万以上に及ぶCFを成功させ、華やかなバーチャル界道を突っ走っている。人気Vtuberそのものだ。

 しかし最初、彼女が低迷していたことはご存じだろうか? 明らかに他のVtuber達のように、業界の流れに乗れなかったのだ。

 その原因は、『外見』だ。

 優しい界隈と言われるバーチャル世界だが、しかし、それでも『見た目』という残酷な要素は、仮想世界でも牙を剥く。

 

富士葵、険しき道のり

 筆者はそこまで問題を感じなかったが、《四天王》を始め、二次元のアニメ的な、今時の若者向けのデザインに目が肥えていた人達にとって、実際の人型に近い富士葵の一昔前のデザインは、あまり興味を引かれるものではなかったのだ。もちろん、最初の方はVtuberとしての方向性が分からず、キャラを固められなかったというのもあるだろうが、それでも、初期の彼女の投稿動画の再生数は少ない。

 一部ネットの心無い者達からは思い出すだけでキーボードを壊したくなるような嘲りもあり、筆者はその時点でかなりバーチャルという世界に失望していた。外見で反応や物事が決まるなど、現実と大して変りない気がしたからだ。しかし、そんなものは筆者の負け犬じみた思想にすぎなかった。

 

仮想世界に潜む、

現実の残酷さ

そして希望

 

 彼女の評価が明確に変わり始めたのは、12月15日に投稿された《なんでもないや》のカバーソングから。当然、最初は大して注目されていなかった。外見で判断され、大抵の者は動画を見ることなく、別の動画を見に行く。

 しかし、《君の名は》という映画そのものが注目されていたこともあり、動画を興味本位で開いた者はその歌唱力に動揺し、感動した。当然、その者達はその感動を分けようと他人にオススメし、噂はネットの海を伝播していく。

 現在、《なんでもないや》の再生数は五十万を超え、他のカバー動画も高再生数を誇っている。それにつられるように、彼女の他の動画も再生されるようになった。その結果、彼女の『今時の、笑い声がかわいい女子高生』という内面が評価されるようになった。つまり彼女は、外見によってくだされた評価を、内面の力で覆したのだ。

 今では彼女は多くのファン、歌劇団を持ち、新しい外見を得て、さらには

新たな教育系チャンネルを開設し、Vtuber界でもそう見ない人狼大型コラボに参加するなど、活躍の幅を大きく広げ始めている。オリジナルソングも発売予定であり、彼女の躍進は止まらない。

 これらはキクノジョーを始めとした、彼女を愛する裏方、彼女の内面に魅かれ、応援することを決めた歌劇団達によるところも多いだろうが、それらも含めて、全て彼女の内面の、魂の力が生んだことなのだ。

 バーチャルの世界では外見はいくらでも変えられる。だからこそ、中身、魂が重視される。

 この理屈が正しければ、彼女の飛躍は今後も止まらないだろう。彼女の魂の強さは、これまでの経緯と動画の全てが物語っている。これからも、彼女の羽ばたきに注目だ。

 

という名前

 葵という文字は女の子の一文字名としてよく使われる漢字である。太陽の方向を向く植物を表わした漢字であり、かつては徳川家の家紋として『三つ葉葵』が使われていたこともある。

 アオイ科の中でも、元々フユアオイを指していたが、現在ではタチアオイのことを呼ぶことが多い。花言葉は「大望」や「豊かな実」、「気品のある美」などである。

 正に富士葵という少女にぴったりの花言葉だろう。

 これからも、その名の通りの強さを見せてほしい。

 

 

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