ムメイの新聞文章置き場

ツイッターで書いた新聞風記事の転載です。ツイッターhttps://twitter.com/NA01pPBGXwTmELY

Vtuber新聞文章貼り付け・あいえる&あねえる特集編

tuber界隈の技術漫才部門

あいえる&あねえる

 

インフィニットループ公式

最先端の最後尾を独走する

 

 

 技術や知識があるからといって、それが面白いとは限らない。筆者の分野における話になってしまうが、小説において「この動作の由来は~」「米の発祥の地は~」などといちいち知識描写を入れたり、物語を書くというより技術や知識を語ることに集中してしまい、肝心の話そのもののクオリティが落ちてしまうことは少なくない。あくまでも、技術や知識はエンターテイメントを補強するためのものであり、それそのものが面白さを持っているわけではないのだ。この落とし穴にはまる創作者は少なくない。

 しかし、彼女達はその技術を無造作ともいえる気軽さで利用し、面白いやり取りを生み出している。技術に執着するのではなく、技術を道具として利用し、視聴者を楽しませる。そんな配信者なのが、あいえるとあねえるである。

 あいえるは株式会社インフィニットループの公式キャラクターでもある、オレンジ色の髪の少女。あねえるは彼女の相方として生み出された、黒い長髪の大人びた女性。最近まであねえるは白髪のねこみみ少女だったが、モデルが完成し、一転変わった姿となった。元々デザインはかなり前から完成していたのだが、モデラー不足のため中々完成が遅れていた。やはり3Dモデラーの需要はとんでもないことになっているようだ。そういった経緯、完成当時の本人達のあまりにも薄いリアクションも、ある意味見ものなので、ぜひアーカイブを辿ってほしい。

 二人はあくまでインフィニットループの宣伝役、のはずだが、半ば趣味となっており、初期の頃から公式とは思えない視聴者への反応や、コメントのブン投げ、会社に対する辛辣な言動、社長への弄りなど、公式チャンネルとは思えないやり取りである。特に最初の頃はあいえると社長だけだったため、あいえるがかなり辛辣な性格なこともあり、色々大丈夫なのかと言いたくなるほどだった。ただ、あねえるという存在が生まれ、辛辣なあいえるに対する反応が完璧であり、一転して面白トーク連発の配信へと変化した。二人は初対面の時から、まるで十年来の付き合いかのようなやり取りを見せており、このチャンネルの人気の理由は、二人のやり取りそのものだろう。ちなみに社長への辛辣コメントは増えた。二人の未来は大丈夫だろうか。このチャンネルが終わる時があるとしたら、二人が会社をクビになった時かもしれない。

 技術を無造作に使うと最初に表現したが、Vtuber界隈においてもトップクラスの技術を使って、配信内でプレゼンをしたり、TRPGを行ったり、コメントをブン投げたり、クソコラ大会を開催したりと、自由気ままかつ、技術に頼るのではなく、技術を使って面白いことをしようとしている。特に視聴者参加のクソコラ大会は人気であり、映画ポスター風のコラや、社長の顔ハメ画像、副社長の顔お面など、企業チャンネルと

は思えない自由っぷりである。いつか本気で怒られそう。大丈夫? 色々な意味で。

 一応、ちゃんとインフィニットループの情報を発表したり、舞台をバーチャルキャストとニコ生放送に移してからは、バーチャルキャストの機能紹介、宣伝、ニコニコ関係のイベントについてなども紹介している。ちなみに、なぜかあいえると声が似ている、ニコニコユーザーかつインフィニットループ所属のみゅみゅについてもよく宣伝している。まあ開発者の一人なので当然か。うん。

 他にも第三者、社長だけでなくインサイドちゃんや、西川・美優さんなどを招いたり、逆に凸企画でほかの配信者へ突撃したりもする。本当に企業とは思えないフリーダムっぷりである。

 ちなみに、西川・美優さんはHTC、Viveの会社の方であり、あいえるちゃんねるの放送にてViveを無線化するワイヤレスアダプターの発売が行われないことを発表した。この情報は日本国内のどのメディアも知らなかった情報であり、そういったサイトに行くと情報源としてあいえるちゃんねるの名前がある。さすがは最先端の場というべきか。バーチャルキャストの情報や、時にはこうしてマジの最先端情報が何気なく入ってくるのだから、油断できない放送だ。

 再三になるが、彼女達のすごい所は、ハイスペックな技術と情報に囲まれながら、会話のやり取りが最も盛り上がる要素であるということだ。

 Vtuber界最先端の場ともなれば、その技術を前面に押し出そうとするのが普通だと思うが、彼女達は技術を自分達の企画の道具として扱い、あくまで自分達のトークや企画内容で放送を盛り上げようとしている。そういった配信者、創作者としての心意気に、筆者は感心し、楽しんでいるのだ。……そこまで深く考えていないのではないかと、二人の漫才じみたやり取りを見て思ってしまったが。本当に数か月程度とは思えない意気投合・意思疎通具合である。彼女達の主戦場は人としての心によってニコ生へ移ったが、アーカイブはYouTubeに投稿されている。ぜひ筆者の気持ちを理解してほしい。

 最先端の場で、高レベルの技術を使い、漫才を繰り広げるあいえるとあねえる。たとえ時代が移り変わろうと、スタンスを変えず、これからも楽しく放送してほしい。

 

 

バーチャルキャスト

 ドワンゴインフィニットループが共同開発した、3D配信ソフトである。元々、みゅみゅという技術者の使っていたシステムを利用しており、誰でも手軽に3Dキャラを使っての配信を可能にしている。しかも無料だ。人によっては「数千円、数万円取られてもおかしくないクオリティ」と語っており、実際、サポート・修正も優秀で、大きな問題点がない。新たなフォーマットのVRM、追加されていく新機能のことも考えると、現状、3Dの配信ソフトとしてはほぼ完成形と言っていいのではないだろうか。問題点があるとすれば、ソフト以外。まだ個人個人がVR機器・環境をそろえるのが難しいこと。3Dモデルの所持、作成の難易度。こういったものがあげられる。今後、そういった外部の影響で、バーチャルキャストの立ち位置も変化するだろう。はたしてどうなるか、今後に注目である。

 

 

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Vtuber新聞文章貼り付け・馬越健太郎特集編

岩本町芸能社のイケメン俳優

馬越・健太郎

 

知らねえ奴はモグリ

 

顔も心もイケメンの男

 この新聞を読む前に、まず上の煽り表題を理解してもらうためにも、YouTubeで彼の名前を検索し、その動画を見てほしい。見ましたか?理解できましたか?おそらく理解できていない方がほとんどなので、話を続けよう。

 馬越・健太郎。1989年生まれ、身長178センチ、体重300キロのイケメン男性だ。

 この時点で体重の数値に疑問、もしくは誤字・誤植なんじゃないかと思った方。動画を見ていないな?今すぐ動画を見てくるように。そうすれば疑問は簡単に氷解する。

 

 回りくどくなったが、彼はVtuberの中でも珍しい(もしくは唯一の)ケンタウロスtuber、バーチャル俳優である。

 投稿される動画は、他の多くのVtuberのようなゲーム実況や生配信などではなく、主に歌ってみた、踊ってみた系列の動画となっている。しかし、彼の動画は少々語るのが難しい。表現するならば、演じてみた、というのが正しいものになるだろうか。その見た目のインパクトを中心とし、なおかつ低音のボイスによって、視聴者の心に存在を刻み付ける。筆者は彼の最初の動画【馬馬馬越】を聞いてから、一か月は無意識で歌ってしまうほどど嵌りしていた。

 彼の所属は岩本町芸能社である。岩本町芸能社とは、実際に岩本町にある芸能事務所というわけではないが、VRタレントをマネージメントする芸能事務所である。えのぐ、かつてはあんたまと女優部と呼ばれていた五人の少女を売り出しており、純粋なアイドル路線のVtuber(と呼んでいいのか少し怖いが)であり、多くの熱狂的ファンの支持を得ている。

 そんな岩本町芸能社の逆紅一点、異物?として存在するのが彼だ。女子だらけの事務所HPに、イケメンの男が一人混じっている姿は、相当に際立つものだろう。良い意味でも悪い意味でも。

 ちなみに彼は四月一日まで公式HPで存在を確認できなかったが、現在ではちゃんと載っている。よかったね。

 彼の特徴はケンタウロスという見た目、中毒性のある動画の数々、といったものもあるが、ツイッターでの言動も人気の一つである。

 男子高校生のような日常のツイートから、本当に事務所所属なのか不安になるような煽り気味・意味不明のツイートもあるが、後輩・同僚であるえのぐ達への気遣いある行動・反応も人気だ。特に、彼がえのぐ達にプレゼントした内容は、五人組をイメージした粋なものであり、かつて生放送に乱入して捕まえられていたアホとは思えない。

 そんな、今ではVtuberを知る者達の中では本気で「知らねえ奴はモグリ」な存在である彼だが、最初から今の知名度だったわけではない。Vtuberブームの際に派手に宣伝でもすれば別だったかもしれないが、普通に考えて、事務所もケンタウロスの男より、可愛い女子高生達を売り込むだろう。

 そんな彼が注目された理由は、じーえふというライターのブログが発掘されたからだ。

 どちらかというと、当時のあんたまを広めるために馬越健太郎という衝撃的な存在について書いたようだが、ネットの住人は馬越健太郎の方に注目してしまった。ブログのリンクを貼ってあるので、ぜひ見てほしい。こんな新聞よりもはるかに、馬越健太郎について魅力的に語っている。この記事が原因で後にじーえふ自身も注目を集め、傍目から見ると愉快な、本人からすると波乱万丈な人生が展開され始めている。まさに馬越健太郎という俳優が、一人の人生を変えたのだ。

 おそらく、彼はあんたま、えのぐを広め、盛り立てるためのインパクトのある、話題性のある存在として事務所に所属を許されたのだろう。現に、馬越健太郎という存在から岩本町芸能社の存在を知り、えのぐ達のファンになった存在も少なくはない。筆者とて、彼の存在がなければ、彼女達のことを知らずにいたかもしれないのだ。

 彼はHPで「世界を照らす存在、馬越健太郎」と語っているが、実際、Vtuber界の中では大きく輝いている。それは事務所でも同じで、正統派ゆえに伸びなやんでいる彼女達の、大きな力となりえるだろう。

 彼自身も、色々な困難に立ち向かう後輩達の姿に大きく影響されているようであり、ツイート内容も随分と様変わりした。まあ後輩達にDM送って謹慎になったり、えのぐ達からのプレゼントに泣いたり、マネージャーからの連絡を無視して謹慎したりと、子供っぽいところは変わりないが。それでいて度々かっこいいことを言うのだから、男の癖にギャップ萌えを使いこなす、憎い男である。でもガムのアタリで大喜びするのはどうなんだ。笑ったけど。いいねするけど。

 今後の活動については分からないが、またインパクトのある天才俳優的な動画が見られることを、期待したい。まあ普通に生配信などを始められても、爆笑する自信があるので、ぜひ見てみたいが。

 これからも、事務所の先輩として、Vtuber界でも異色の俳優ケンタウロスとして、世界と事務所を照らす存在でいてほしい。

 

 

じーえふ

 じーえふとは、馬越健太郎の記事を書いたことで有名になった、……どう表現していいのか分からないので、ここではライターという表現を使わせていただく。とにかく、バーチャルの世界に関わってからすさまじい激変の波に飲まれ、流されており、Vtuberにされたりライターになったり女体化されたり就職できたり預金残高ゼロになったりほしい物リストで食糧を求めたり野菜食えと言われたり本を作ったり最近では女子大生の母親が出来たりと、普通のVtuberでも中々ないような人生だ。おそらく並のVtuberよりも濃い人生を歩んでいるだろう。ちなみに、馬越健太郎に対してだが、色々な感情を持ちつつも、かつてとある理由で絶望し、悲嘆にくれていた際に、DMを送ってもらって少し立ち直るなど、良い関係を築けているのではないだろうか。たぶん。

 

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じーえふさん

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Vtuber新聞文章貼り付け・ときのそら特集編

アイドル系Vtube

突き進む少女・ときのそら

 

成長し続けるバーチャルJK

目指せ横浜アリーナ

 

  筆者はかつて、ときのそらを見下していた。

 見下していたとは違う、違うと思いたい。しかし、以前の自分を嫌悪し、戒めるためにも、この表現を使わせていただきたい。

 ときのそらと呼ばれるVtuberの活動開始時期は早い。おそらく初登場は、彼女の運営会社であるCover(カバー)の開発するアプリ、そのデモ映像での登場だろう。日付は2017年五月二十二日。もしくは、ニコニコ動画において初めて配信を始めたと記録されている、九月七日になるか。いずれにせよ、2017年組のVtuberであり、現在の生まれてまもないバーチャル界隈においては、古参と呼ばれる部類に属するだろう。

 だが当然というべきか、筆者が彼女のことを知ったのはそんな古の時代ではない。記憶があいまいだが、おそらく、ニコニコ動画に投稿された、まとめ動画の一部に出てきたことがきっかけだ。

 その時の認識は「恋に落ちた」などと言えるような衝撃的なものではなく、「姫川友紀に似てるなあ」という、見た目に対する感想だった。姫川友紀については今後の内容とは関係ないので割愛するが、とにかく筆者は彼女の見た目に魅かれて、彼女を追い始めた。女の子を見た目で判断する人間のクズ丸出し思考である。

 見た目は茶髪のロングヘアーに、鳶色の瞳。名前の通りか、青を中心としたアイドル風の衣装に身を纏っていた。髪には金色の髪飾りをつけており、形はカバーのロゴマークをかたどっている。

 言葉を飾らずに言おう。

 普通の女子高生と言われてもおかしくない、普通の外見をしていた。

 おそらく、これはあくまで彼女がアプリの宣伝役であり、タレント的な扱いではなかったためだろう。実際、目的の変更に伴ってモデルのアップデートもかなり行われている。そのためか、最初期の頃と比べるとかなり違ったデザインに落ち着いた。まあ筆者が彼女のことを知ったのは新しいデザインからなので、あまり偉そうに語れないのだが。

 そんな古参で、バーチャルJKと言うべき存在であった彼女だが、YouTubeへの参入は意外にも遅い。具体的に言うと、Vtuberブームの1つを担った、超新星である輝夜月よりも遅く、十二月十二日。自己紹介動画を投稿したのが始まりとなる。流行り始めていた、もしくは一部でもう流行っていたVtuberのブームに乗るためだと思われるが、彼女の活動には大きな弱点があった。彼女は当時まだ珍しかった、生放送主体のVtuber。それも当時は不定期配信だ。他の動画をどんどん出していくVtuber達には追いていかれる。宣伝しようにも、動画のアーカイブは一時間ものばかり。改めて見てもらうには、少々辛い。このままでは、周りにおいて行かれる。そんな焦燥感もあっただろう。

 が、彼女のサポーターが有能だった。

 ときのそらの人気が出始めたきっかけは、クリスマスの配信だ。この日、彼女の生配信で急激に人が増えた時間がある。実は、同じ時間帯に生放送を行っていたとあるVtuberが、放送事故を起こしていた。そのため、Vtuberの動画に飢えていた視聴者達が、ときのそらを見つけ、なだれ込んだのだ。と、いっても、そのほとんどは放送事故が終わると同時に、元の動画へと帰り、彼女のことを忘れていただろう。

 しかし、そのうちの何名か彼女の放送に残る、もしくは二窓を行使することで、彼女の配信に視聴者数、視聴回数という明確な印を残した。

 そして、もう一つ。

 ニコニコ動画に、クリスマス配信におけるとあるシーンの切り貼り動画が投稿された。それも次の日、日付が変わった直後にだ。

 内容は、ときのそらが急増した初見の視聴者達からの、「ママ」という呼び方や、「母性」というコメントに困惑し、しかし精一杯対応する。そんな、純真なバーチャルJKと、やばいオタク達といったもの。

 おそらく当時を知らない方、もしくはときのそらを知らない方からすると意味不明であると思うが、安心してほしい。当時を知る筆者からしても意味が分からない。このせいで筆者はバブみといった単語や、自分より年下の包容力がある女性に甘える、という謎の概念を知ってしまった。

 もちろん、動画投稿時も「非オタクの真面目な女子高生にオタク共が群がる動画」として、ネタ的な意味で盛り上がった。ニコニコ動画はこういったネタを好み、ランキングに居座る傾向がある。

 しかし、ここで重要なのは「ネタにしろ何にしろ、注目された」ということだ。そして、彼女に興味を持ったVtuberファンが、彼女のアーカイブを覗けば、ニコニコの動画のと同じミニスカサンタ衣装をまとった、なぜか一つだけ再生数の多い動画が目につく。一時間といえど、当時の飢えていたVtuberファンからすれば、大した時間ではない。そして再生されればされるほど、ニコニコのネタ動画も、チャンネルのアーカイブも、両方が注目されるようになる。

 ここで、先ほど語ったサポーターの有能さが出てくる。おそらくサポーター、友人のアシスタントこと、Aちゃんと呼ばれる人は、ここが勝負のかけどころと見たのだろう。二十七日に、とある編集動画を上げた。

 タイトルは「【検証】ときのそらはママなのか? お姉ちゃんなのか?」だ。編集・投稿までの時間はどうあがいても二日程度、しかもニコニコ動画でのネタ動画の投稿、話題になった時間から考えると、使える時間は一日を切る。小規模とはいえ、企業がバックであることを考えると、かなり無茶苦茶な動きだろう。

 しかし、この判断は正しかった。この動画のおかげで、ときのそらは、まず第一のバズり、人気の出始めに入ったのだ。

 ニコニコのランキングにある、ネタ動画で興味を持った人間がチャンネルを覗き、まさに興味のある話題をまとめた二分程度の動画を見る。それにより、動画の再生数が上がり、ニコニコ動画だけでなく、YouTubeを主体とするVtuberファンにも情報が伝わる。そしてさらに興味を持った者は、さらにアーカイブを覗いていき……といった形で、話題性と、ファンを獲得することに成功したのだ。実際、筆者もニコニコの動画だけだと、「あの子、やべー奴らに絡まれてる……」だけで、まともに見ようという思考には至らなかったかもしれない。しかし、二分程度のまとめにより、軽く見始めることが出来た。まさに、運命の分岐点だろう。

 そして何より重要なのが、ママやらお姉ちゃんやらといった持ちネタと、純真で優しく、やばい奴らにもしっかり対応してみせる、バーチャルJKという個性を獲得できたことだ。今ならともかく、当時、ママネタ持ちも、純真なJKというキャラも、被りがいなかった。需要を一気にかっさらうことが出来たのだ。

 そう考えると、このバズりの一番の要因は、視聴者の流入でも、ママネタをコメントした者でも、広めた者ではなく、地道に努力し、配信を続けた彼女達によるものなのだろう。ゆえに、彼女達はチャンスを逃さなかったのである。

 そして、この勢いを殺さぬまま、二十八日に生放送。ここでも、やばいヤツらと、ときのそらの純真さがネタを生む。二千人のそらともが集結し(当時登録者は五千程度。ちなみに十二月の初めは五百にも満たない)漢字・英語読めない、とまらねぇぞ、スパチャに動揺、といった数々のネタ、個性を獲得した。この放送でよかったのは、スーパーチャット、投げ銭で動揺、おたよりへの返答による無個性の自虐や、包容力といった魅力の自覚だ。これにより、一層キャラ付けが明確になった。アイドルアニメでよく見る、自らの魅力や個性に思い悩む、といったものである。ここから、彼女のアイドル路線が始まったといってもいいだろう。

 この放送のまとめがニコニコ動画にアップされ、人気が爆発した。一気にチャンネル登録者数が増え、それに対応するためか、次々と短編動画が投稿された。ママ・お姉ちゃんのような検証ネタだけでなく、十二月三十日の登録者一万人突破記念、おたより、歌、応援動画など、一月五日までに八つの動画を投稿している。年末、正月休みの間にだ。噂ではAちゃんは忘年会でも動画の編集作業をしていたと聞く。Vtuberブームというビッグウェーブに乗り損なうわけにはいかない、落ちるわけにはいかないという意思がそうさせたのだろう。結果として、彼女の話題は正月休みの間にもつきることなく、一月五日まで話題を保つことができた。

 特に、2017年の検証まとめ動画の効果が大きい。これにより、アーカイブを見直さずとも、ときのそらがどれだけの辛い下積み期間を経て、今に至ったのか。ときのそらと周りの人は、どういう気持ちなのか。ときのそらが、どういう存在で、これからどうしたいのか。そういったことがわかるようになった。

 こうして勢いを保ったまま、彼女は一月五日を迎える。

 一月五日の金曜日。この日、ときのそらの人気が出た要因、第二の出来事があった。

 ミラティブというスマホ向け配信動画サイトがある。現在では、主ににじさんじやホロライブのメンバーが配信に使う場所だ。そのサイトのクイズ企画に、ときのそらが司会役として参加することになった。おそらく、彼女自身初の、下手をするとVtuber初の、ニコニコ、YouTube外での活動である。それも、企業案件として。当然、そらとも達は動揺した。というのも、事前情報で「クイズ時のコメントはあまり治安がよくない」というものがあったからだ。様々な事情、理由から、クイズ企画の人気がなく、特に配信者視聴者ともに邪魔をされるような機構があったため、クイズ時のコメントは荒れに荒れていた。そんな場所に、純真な心優しいJKであるときのそらを向かわせていいのか、ファン全員が息をのんでいた。筆者など、過去の心無い罵声によって傷つき、ネットから消えて行った人達を連想し、人生で初めて食事がのどを通らなかった。他のそらともと同様、放送時には必ずコメントを打ち、荒れたコメントを押し流してときのそらが傷つかないようにしようと思っていた。大げさに言うなら、純真な心を守ろうと、そう考えていたのである。

 今思い返せば、筆者はこの時点で若干まずい方向に入っていたのだろう。悪いことではないのかもしれないが、今は間違った考えなのではないかと思っている。

 そして、結果的にミラティブでの放送は成功だった。途中、ミラティブ側の事故(サーバーの過負荷など)があったものの、何とか終了した。

 そしてその後の、反省会生放送での強がりと、気が緩んでからの涙。

 ママネタでからかっていただけの視聴者が、本気でファンになった瞬間だろう。見た目通りの、女子高生が、誰の助けも借りられないアウェーの空間に放り込まれ、仕事をこなし、そして涙する。まるでアイドルアニメのお話しのような展開に、共感し、震えた者も多かっただろう。特にまとめ動画で彼女の苦労を知った後なのだから、なおさらだ。

 こうして、彼女のアイドル系Vtuberとしての立ち位置は盤石なものとなった。もし、この後彼女と似た路線のVtuberが出てきたとしても、彼女のファンが離れないくらいには。どうあっても絶対に応援する、という固定ファンを獲得したのは大きい。

 彼女の活動はその後も比較的順調に進み、ゲーム実況前のあん肝動画、ミラティブでの再度のクイズ司会役、女子高生らしさを主張した短編動画、IA&ONEとのコラボ放送。何より、soraSongが大きい。これは視聴者からの楽曲提供を呼びかける企画で、ファンアートならぬファンミュージックを求め、その中から選ばれたものをときのそらが歌うというもの。おそらくこれも、Vtuber初の行いだ。ツイッターの関連ファン作品も#sora~~で確定したのも、拡散性やエゴサの役に立っただろう。また、ツイッターでのミライアカリやのらきゃっととのやり取りで、ツイッターにおける彼女の立ち位置を明確にした時期でもある。

 ゲーム実況では、ホラーゲームへの耐性の高さや、天然通り越してナチュラルSの片鱗を見せ始めたりと、新たな分野への進出を感じさせていた。

 そして登録者数は五万を突破し、Vtuberの中でも大きな影響力を持つ立場になっていた。

 ただ。

 正直なところ、筆者はときのそらに対する気持ちが、少々薄れかけていた。理由としては、登録者数増大によって、彼女が立派な人気Vtuberになったこと。Vtuber界での問題を大げさに騒ぎ立て煽る外様の存在に、ネットそのものを面倒に感じ始めたこと。何より、暴走するそらともが目立ち始めたことだ。

 昔から、アイドルのファンが問題を起こす、とはよく言われているが、筆者としては、アイドルに関わらず、熱中し過ぎたファンは時として対象そのものに傷を負わせることが多い。

 この時期、ママネタから暴走してか、ときのそらにセクハラとしか思えないコメントを送りつけたり、ストーカーまがいのコメントやDMを送ったりする者が現れ始めた。また、本人が関係することを行っていないのにママネタを出したり、また、ときのそらとは全く関係のないところでママネタを出したりと、もはやアンチそのもの行動に出る者が次々と発生した。

 さらに、本人に聞かれたわけでもないのに、「こうした方がいい」「アイツとは関わらない方がいい」といった、プロデューサーのような発言を行うファンも急増し、それに反論し、暴言をぶつけあう、そらとも同士の醜い争いも急増していた。

 そして、soraSongに対する罵倒の嵐である。

 ファンから提供され、投稿された音楽の一つに、「夢色アスタリスク」という曲がある。その曲と作曲者に対し、一部のそらとも達が罵声を浴びせ続けたのだ。その理由はキーが高すぎる、人間の歌う曲じゃないといったもので、音楽的知識のない筆者にはそれが正しい指摘なのかは分からない。ただ夜空を見上げたくなる、良い曲だったという表現しか出来ない。

 筆者が本当に怒り、悲しくなったのは、そのそらとも達のときのそらのことを考えているようで考えていない行動だ。

 批判するのはまだ分かる。創作に対する人の好みはそれぞれであり、完璧な作品など存在しないからだ。なので批判があるというなら、それを主張する権利が視聴者にはある。しかし、批判よりも相手をバカにすることを優先した文面や、何よりも「そらちゃんがかわいそう」などと、まるでときのそらの内心を代弁するかのようなコメントで攻め立てているものだ。さらに人によっては「売名目的だろ!」といったコメント、ときのそらに対し「仕方ないよあんな曲じゃ」などという慰めのコメントを送る者まで現れ始めた。おそらく、本人達は気遣いから行っているのだろうが、傍目から見れば暴走する悪質な存在以外の何者でもない。

 ネット上に書き込まれた文章が誰にも見られない、などということはありえない。必ず誰かが見ており、それは本人に届く可能性がある。特にこの頃の問題はネットのマイナーコミュニティなどではなく、ツイッター、YouTubeのコメントでの問題だった。当然、本人の目にも触れただろう。

 ファンから送られた曲を同じファンがバカにし、乏し、自分へ「うまく歌えてなかったけど君のせいじゃない。大丈夫」などという文面を見た彼女は、一体何を思ったのだろう。

 筆者は、かなり冷めた目でこの問題の数々、ファンの暴走を見ていた。過去、何度も見てきた「ファン、もしくはファンから転身したアンチによって潰される」という現象と、全く同じものだったからだ。

 今後、時間が経てば経つほど、こういったファンは増え、問題が増加していくだろう。なのでその前に、ミラティブ時の良い思い出だけを残して、離れようかと思っていた。

 そして二月八日。

 この日、放送の後半で彼女から、物申したいという発言が飛出し、それは歌についてだという。筆者はこの時、暴走するファン達に対して「お願い」するものだと思っていた。悪く言えば、媚びを売って頼むのだと。

 ここで「歌について文句を言うのをやめてほしい」などと言えば、「気遣いで」擁護、応援していたファン達から反感を買い、アンチになる可能性がある。

 こういった経緯でアンチになったファンは「裏切られた」という思いが強いため、本当に人生をかけて本人を恨む者が多い。

 この時、ときのそらは数万の登録者が居たとはいえ、まだ人気で始めの、幼い少女。ここはファンにやんわりとお願いして、穏便に暴走を抑えるのが最善、というより、今のときのそらに出来る限界だろうと、筆者は思っていた。

 違った。

 二月八日生放送アーカイブの、47分辺りから、それは始まった。

 彼女は自ら曲に関するコメントを見ていることを口に出し、そのコメントの内容へ反論し、自らの意思と能力を証明させるために歌い、改めて自分の考えを宣言し、主張を確定させたのだ。

 あからさまに怒っている声音と、格段にレベルアップしたと素人の筆者にも分かる歌声にも驚いたが、筆者が何より驚いたのは、その行動。一番効果的で、一番危険な選択を、彼女と、彼女達が選んだことだ。

 先に書いたが、熱中し過ぎたファンは、自らのやることが全て「本人にとっていいこと」だと思い込んでしまうことがある。そういった一部のファンは、もしそれを否定するような言葉を本人から投げかけられた時、裏切られたと感じ、普通のアンチとは比べものにならない存在になることが多い。現実では刀傷沙汰どころか、歴史上、このせいで殺された創作家もいるほどだ。

 まだまだ新米の身であり、人気上昇中の彼女が、そんなリスキーな手段を取るはずはないと、筆者は思っていた。

 そう、見下していたのだ。

 彼女の力を下に見て、これは出来ない、あれは出来ない、こうしない方がいい、こうしたらお仕舞いだ、などと考えていた。口に出していないだけで、考えは熱烈過ぎるファンと同じ系統のものだったのだ。

 しかし、彼女は強かった。否、強くなっていた。もちろん、ツイッターでの騒動を機に、Aちゃんを始めとしたサポーターによる検閲が改められ、本人の意識改善なども理由の一つだろう。しかし、問題あるファンの行動に対し、言及し、反論し、実行してのけたのは彼女自身だ。

 ママネタやら天然ネタでからかわれ、ファンに振り回されがちな少女。そんな少女が、ファンに意思を伝え、宣言した。これまでの経験と、下積みを糧とし、成長していたのだ。

 筆者はこの時、彼女を舐めていたことを深く反省し、思った。もし仮にこの宣言のせいでファンが減ったり、アンチが急増したとしても、自分は味方すると。というより、もしこれでこの少女の主張を否定し、バカにする声が大きければ、このVtuber界も現実と変わらない理不尽と邪悪が蔓延るものと変わりないと思っていた。

 幸いにも、彼女の主張は受け入れられ、ツイッター、コメントの管理体制が整ったためか、目に見えるそらともの暴走は減った。彼女の主張が、ファンの意識を大きく変えたのだ。

 世の中は残酷で厳しい。理不尽を訴えたり、まともな発言を行ったり、努力をするだけで、叩かれ、傷つけられ、心を折られることがある。世界、その分野の界隈による悪意ですりつぶされ、消えた者は少ないない。

 しかし彼女は自ら勇気を持って踏み出すことにより、自分にまとわりつくものを取り除き、やりたいことを押し通した。そしてそれを受け入れたVtuber界隈という、優しい世界に、筆者は希望を見出したのだ。本当に彼女と、とある馬には心から感謝している。ありがとうございます。

 そんな彼女だが、その後も順調に活動を続けている。

 生放送のまとめ動画、様々なコスチューム、ゲーム実況、歌・ASMR動画、PANORAとのコラボ動画、検証動画など、スケジュールの調整もしつつ、様々な試みと企画に挑戦している。さらにはAちゃんというゲスト・相方キャラの動画、生配信での登場により、さらに活動の幅と、彼女の魅力が広がった。特にかねてより噂されていた「ときのそらって意外とえげつない性格なのでは……?」という噂がわりと現実のものになったことだろう。ミライアカリへの天然鬼畜発言や、Aちゃんに対する悪戯っ子な一面、ホラーゲームでの発想などが、例として挙げられる。これにより、天然Sという個性が公然のものとなった。ちなみにときのそらがSという噂を聞いた友人が「お前やっぱりMなのかよぉ!」などというふざけた発言をしていたが、筆者含めそらともはM系の人間ではないはずだ。たぶん。

 そして、五月にはかねてより予告されていた、彼女のアイドルとしてふさわしい、全てが一新された姿が登場した。

 今までの外見、イメージを崩すことなく、髪飾りを星と紅い羽根飾りに変え、瞳には青いカラーコンタクトを入れた、新しい彼女の姿。DJをするあん肝と、新しいステージ、そして彼女のまとめと自己紹介をかねた動画の投稿に、新たな始まり、シーズン2というべきものを感じた人は少なくないだろう。実際、四月のまとめ動画でも「第一章完結!」といったサムネになっているので、本人達もその気なのだろう。

 五月に入っても、彼女の躍進は止まらず、Vtuber界の発展、周囲の変化につられるようにして、新たな活動を行っている。

 ニコニコでの人狼を始めとし、他のVtuberとのコラボや関わりも強くなり、外部のサイト、cluster.での配信、ロボ子さんとの明確なコラボも行うなど、カバーの広告塔としての役割も十分果たしているといえるだろう。

 さらに、ホロライブ一期生、後輩達の登場により、先輩としての一面も見せている。これから、ロボ子と同じようにコラボし、先輩としての姿も見られるようになるかもしれない。

 そして、先日はかねてより希望していた方も多かったであろう、富士葵との歌のコラボも実現した。数少ない同年代、歌好きとのコラボを見れたことに、筆者は心の底か嬉しかった。苦難の道を歩んできた二人が楽しそうに歌い、遊ぶ姿は、それだけで心が癒され、このVtuber界隈に感謝する気持ちが湧きあがるほどだ。

 そしてついに、ときのそらの登録者数は15万を突破した。昨年の十二月までは250ほどで、初めての配信では13人しか見なかった状況から、ここまで歩んできたのだ。

 改めて言うが、彼女に特筆すべき魅力・個性はなかった。Vtuberブームを巻き起こし、新たな単語と文化を発生させた者達のような、強烈な力は持ち合わせていなかった。

 しかし、偶然やってきたチャンスを、確かな努力で掴み取り、視聴者の喜ぶこと、自分達がやりたいことを考え、行動する。それにより、新たな個性の獲得や、秘められた魅力を開花させ、今では先人達に並び立つほどのVtuberへと成長した。ブームに遅れて乗ってきたと自虐していた彼女が、ブームの先頭を進み、時代を切り開く存在になったのだ。

 今では、アイドル系Vtuberとして、Vtuber界隈の先頭を行くときのそら。

 筆者としては、彼女に、いや、全Vtuberに望むことは「楽しく活動してほしい」ということだ。

 せっかく、やりたいことをやれる、受け入れられるバーチャルな世界に身を投じているのだ。リアルでの辛いことや、理不尽なことに思い悩むよりも、楽しいことをしてほしい。

 もちろん、企業勢は数字が必要なことも多いし、個人勢にも、数字が必要だという者はいることだろう。そのために辛く、やりたくないこともやらなければならないかもしれない。しかし、分かってほしいのは、本人が楽しんでいない配信は、視聴者も楽しめないということだ。いくつか例外もあるにはあるが、本人が自由に、やりたいことをやった時こそ、視聴者も心の底も楽しめる。

 なのでぜひとも、ときのそらにも、本人が楽しめるように活動をお願いしたい。。歌いたい曲、コラボしたい人と、自由に、楽しく、笑って活動してほしいものだ。

 これは筆者の個人的な考えだが、極論をいえば、筆者は明日ときのそらが「私、結婚するのでVtuber引退します!」と宣言してもかまわない。おめでとうと笑って見送る所存である。まあ、引退するなら最後として派手な見送りをしたいし、あの心優しい少女がファンの心を考えない急な引退などするとは思えないが。

 ただ、その時、ときのそらが笑顔で、やり遂げた気持ちで、後悔がなければそれでいい。筆者はそう思っている。

 もちろん、やりたいことをやるということは、時として失敗し、悲しむこともあるだろう。その時こそ、ファンが励まし、次に進めるよう、背中を押すこと。それこそが、そらともとしての役目だろう。筆者はそうするつもりだ。もちろん、悲しまないことこそが、筆者の望むことだが。

 なので、筆者としては、やりたいことを本人の意思で楽しくやって、最後が来た時に、笑顔で終わってくれればそれでいい。それだけで、彼女を応援する気持ちが報われると思っている。

 ときのそらとして考えるならば、この後もさらに活動範囲を広げ、コラボやカバー曲による、さらなる新規開拓を考えているだろうか。特に、カバー曲はVtuberファンではない方もよく見る動画の一つだ。彼女の魅力に気づき、ファンになる人も少なくないだろう。

 彼女の生配信に馴れている、聞き取りやすい声、という要素は、司会業にも向いている。もしVtuberのバラエティ番組などあれば、つつがなく番組を進行するタイプの司会として、需要があるだろう。

 こうして考えてみると、まだまだときのそらとしての躍進は止まらないと感じられる。Vtuber界もまだまだ未開拓なところが多い。その成長とともに、彼女もまた成長していくのだろう。

 今はまだ第二章。いつか終わりが来るにしても、それはまだまだ先の話だ。これから、ホロライブの後輩、ロボ子、Aちゃん、他、もっと沢山の人と共に、歩んでいくことだろう。

 最後の時まで、筆者は自らに出来ることで、彼女を応援していきたい。

 

 

あん肝

 某パンツァーなアニメで有名な町の名物(の一部)でもあるが、ここではときのそらの友人(?)であるくまのぬいぐるみの名前となる。

 名前の由来は彼女の配信で「暗記物が苦手」と発言したのを「あん肝?」とそらともが聞き違えたことに始まり、最終的に投票で決定した。女の子がクマのぬいぐるみにつける名前としてはいささか不気味というかグロてすくな感じだが、その後のときのそらのホラー体勢を考えると不思議ではないのかもしれない。基本的にときのそらの動きをトレースしており、それ以外は地面に埋まっていることが多い。何気に特殊衣装が多く、パンダになったりチョコになったりしたこともある。今のところ、言語能力が未発達なので、いつかスムーズに話をする姿を見れるかもしれない。

 

 

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Vtuber新聞文章貼り付け・ゲーム部特集編

部活動Vtube

ゲーム部プロジェクト

 

個性的な四人組のVtube

高性能なゲーム実況者達

 

 最近、Vtuberのグループ化が激しい。にじさんじ、アイドル部といった同じ企業、グループに所属する者はもちろん、天魔機忍verGやBANSを始めとした、個人達が結成する組み合わせもかなり増えている。だが、その中でも、最初から多人数で活動することを考え、チャンネルを共有している、というのは少ない。二人組の配信者はいるが、それ以上となると、かなり少ない。その少ないうちの一つが、ゲーム部プロジェクトの呼ばれる四人組だ。

 所属メンバーは、ゲーム

部と呼ばれる部活動を行う四名。部長の夢咲・楓、風見・涼、道明寺・晴翔、桜樹・みりあ、となっている。

彼女らは、四人組で活動を行っており、しかも全員が3D。その外見レベルは高く、おそらくだが、四人組でなくとも、それぞれが活動するだけで十分人気となれただろう。それだけのスペックを持っている。

 しかし彼女らの強みは、それぞれが際立った個性を持つがゆえに、ともに活動し、交流することで、様々な魅力を出せることにある。

 これは自論になるが、一人で行う活動には限界がある。人間は一人では生きて行けないというが、それは配信でも同じだ。動画を一人で作るのには中々苦労があるし、一人で動画の内容を盛り上げ、精査し、組み合わせ、投稿する、というのは、かなり難易度の高い行いだ。特にゲーム実況において、一人で盛り上げ、視聴者を楽しませるのは、よほど実況、自分語りがうまくなければ難しい。

 しかし、チームでの実況ならば、それらの難易度がかなり軽減される。独り言を呟き続けるのは難しいが、二人やそれ以上での会話なら、それよりも簡単にできることが多いからだ。まあゲーム部も複数人の実況だけでなく、個人個人での実況も上げているし、何より一人で延々と厨二トークを続けそうなヤツも居るが、それでも複数人での実況による利点は、少なくない。

 一人で自らの魅力を表現し切るのには限界があり、なおかつ、どうしても環境的に表現できないこともある。他のVtuberだと、ツイッターでの関わりや、コラボでしか表現できない部分だ。

 しかしゲーム部の場合、自分達でそれができる。それぞれの個性を明確にし、互いの個性をぶつけ合い、トークを行うことで、さらに個性を強めることができるのだ。

 現に、彼女達の動画はゲームの内容も重視されるが、四人の仲も重視する人が多い。特に初めての生放送となった六月三日の配信では、四人の生でのやり取りが大変好評であり、Vtuber界での話題をかっさらった。今後も、四人での活動、やり取りが見られることが多くなるかもしれない。楽しみである。個人的にはやはり、道明寺晴翔と、桜樹みりあのやり取りが動画・想像通りで楽しかった。他にも楽しい・面白い・尊い場面だらけだったので、ぜひアーカイブを見てほしい。できれば、彼女達の動画を見て、個性や特徴を理解してからの方が、もっと楽しめるだろう。

 彼女達はツイッターも個別に持っており、最初の頃はそれぞれ個人的な活動にとどまっていたが、最近では他のVtuberに関わる姿もよくみられるようになった。身内だけでなく、余所のVtuberとのやり取りも、今後の活動について期待させる。

 そしてもう一つ、彼女達の人気の秘訣は、サムネにある。これは単純に、出来がいいからだ。本の表紙と同じように、動画のサムネは視聴者にとっての第一印象であり、クリックさせるかどうかの最初の難関である。しかし、彼女達はその外見の良さと編集力の高さを生かし、思わずクリックしたくなるような、まるでアニメのワンシーンのような、完成度の高いサムネを作り続けている。

 動画内容も、回を増すごとに改善や修正、改良を続け、レベルが高いものを、さらに高いものへと変化させ続けている。このひたむきさも、人気の秘訣だろう。

 次ページでは、四人それぞれについて、短いながらも語りたい。もちろん、あくまでもネットの片隅でこんな新聞を書いている筆者の語りだ。不足部分がある、というより不足部分だらけなので、ぜひ、最終的には皆さんの眼と耳で確認してほしい。

 

 

ゲーム廃人、可愛い系男子

厨二秒患者、ぶりっ子女子

 

 夢咲・楓

 ゲーム部の部長を勤める、長い茶髪と紅い瞳を持つ少女。一番大人びた外見と、ほぼ無改造の制服を着ており、はっきり言ってゲーム部で一番まともな存在である。

 部長という立場だけあってか、落ち着いた言動が多く、みんな纏めようとする。しかし、お茶目な部分もあり、同じ部員をからかったり、ミスプレイなどで笑いだすことも少なくない。

 得意ゲームはポケモンとシャドウバース。一番動画出演数が多く、おそらく一番場馴れしている存在だろう。筆者はポケモンは「レベル上げてはかいこうせん撃てば勝てるんじゃ?」、シャドウバースは「ロイヤルで旗立ててコスト通りに出せば勝てる」で知識が止まっている人間なので、深くは語れないが、かなりの腕前であることが予測される。特に、ポケモンはレート2150を達成しており、かなりの腕前と、執念を持ち合わせていることがわかる。そこ、廃人とか言わない。

 ちなみに一部ではゲーム部でのエ○担当などと言われているらしい。全くけしからん。全く。

 

 風見・涼

 草食系というより、可愛いという表現の似合う男の子。別名男の娘。意味が分からない方はそのままでいてほしい。白髪で緑色の瞳、制服の内側に白いフード付きの服を着こんでおり、少年さの強い外見となっている。いや、少年なのだが。

 誰に対しても柔らかく、穏やかな態度を取るが、道明寺晴翔に対しては中学以来の親友ということもあってか、かなり気を許したやり取りを見せる。

 得意ゲームはスマッシュブラザーズ。時折、他のゲームをすることもあるが、基本はスマブラだ。筆者としてはランドマスター上場外戦法にブチ切れてファルコ禁止令を出した、苦い思い出のあるゲームだが、彼は極めて楽しそうにプレイしている。その楽しそうなトークと裏腹な、激しいキャラの動きと攻撃の応酬は見ものである。

 ちなみに、なぜか彼をゲーム部真のエ○担当などというヤバい人もいる。身の回りには十分気を付けていただきたい。

 

 道明寺・晴翔

 ゲーム部の副部長を勤める、男子生徒。黒髪に白いメッシュ、おそらくほぼ無改造であろう男子制服に身を包んでいる。そして中身はまともだがまともではない。むしろまともでないことを誇っている節がある。つまり、厨二病だ。

 言動においてイキリ芸や、厨二発言が多く、ツイッターでの活動も頻繁に行っている。その内容は思わず筆者が参考にしたくなるものもあり、頭の回転が速い。それでいて、他のVtuberに対する対応や、上の立場の人への気遣いもできるので、一部からはゲーム部の外交官とまで言われている。

 得意ゲームはスプラトゥーン。筆者は未プレイだが、友人曰く、イキリ相応の実力はあるとのこと。口だけのプレイヤーではないようだ。うざいが。おそらくゲーム部の中では一番キャラが強く、一番コアな人気があるだろう。筆者も好きだが、なんだか納得がいかないのはなぜだろう。

 

 桜樹・みりあ

 可愛い、という表現を形にしたらこうなるであろう、という外見と雰囲気を持つ少女。可愛さを重視しているのか、ピンク色の上着を着ており、声音なども意識しているのか、どことなく気取った言い方となっている。なので時折漏れる低い声には、一定のファンがいるようだ。

 自分の可愛さに自信があるのか、可愛いという言葉の多用と、視聴者への対応が目立つ。が、道明寺晴翔とは犬猿の仲であり、かなり仲が悪く、他の者には見せない態度をとる。可愛い。

 得意ゲームはポケモン。ただ、彼女は他のゲームをすることも多く、モンストやホラーゲーム、部長と共にお絵かきの森なども行っている。ニコニコの人狼においても、ゲーム部代表として出ており、今のところもっとも生配信になれている部員だろう。部長とは別の形で、部員をまとめ、引っ張る役割を担っている。一人言うことを聞きそうにない厨二病がいるが。

 これからも、新しい分野にゲーム部が進出する際は、彼女が斥候となるのかもしれない。今後も彼女の活動と、可愛さから目が離せないだろう。

 

 

 以上が、ゲーム部所属の四名となる。彼女達のファンの方々には、おそらく「これが抜けてる!」という方も多いとは思うが、残念ながらこの新聞ではこれ以上の情報をお伝えするのは無理だ。一瞬、道明寺晴翔の欄を潰して桜樹みりあの写真をもっと正しい大きさで掲載しようかと思ったが、さすがに可哀そうなのでやめた。

 これから彼女達の活動がどうなるかは不明だが、彼女達のファン層には、普段Vtuberを見ない、彼女達がプレイしているゲームのファンも少なくない。彼女達もまた、新しい視聴者層を切り開いたVtuberなのだ。その点も、筆者が彼女達を好む部分である。

 改めて語るが、四人組のVtuberは大変珍しい。それも全員が高レベルの3Dと個性となれば、なおさらだ。特に道明寺晴翔にいたっては、認めたくないがVtuberという概念に対して最高クラスの適性がある。筆者も好きだが。

 もちろん、その彼の魅力も、他の三人が居てこそである。単体では強すぎる個性も、四人だったり相方だったりが居ることで、マイルドになり、受け入れられやすくなる。バランス、という意味でも、ゲーム部は高水準であり、かなり完璧に近い。

 今後、彼女達がどう活動していくかは分からないが、初期の頃はどちらかというと普通の実況者としての活動が目立っていたのに対し、最近では他のVtuberのような活動も多い。交流も大分増えている。

 これからも、自らの魅力を大事に、さらに活動の幅を広げてほしい。他のVtuberとは違った魅力を武器に、新たな世界への道を切り開いてほしい。筆者は全力で応援していくつもりである。

 ……あと道明寺晴翔にはもっと部長のアレな画像を作ってほし……いえ、なんでもありません。

 

 

コンピューターゲーム・実況

 最近では、ゲームというとすっかり電子機器によるもののことを指すようになった。まあ筆者が生まれた時からそうなのだが。

 本来、ゲームとは自らプレイし、楽しむことを目的として作られているが、最近では観戦したり、他者に披露することを目的としたゲームも多い。この間接的な楽しみ方が理解できない、という方も少なくないとは思う。だが、筆者も昔、隣で叫びながらゲームをプレイする友人の姿を見るのが結構楽しかったので、そういった需要はあるのだ。たぶん。

 

部活動

 学校での、主に放課後を主体としたグループ活動のことである。部と呼ばれる組織に所属することにより、個人では出来ない、組織的な活動を行うこと、同じ目的を持つ者達で結束し、切磋琢磨するのが主な理由である。似たようなもので同好会というものがあるが、基本的には部活は学校から認められた組織、ということが多い。学校で認められているがゆえに、学校の名を背負って活動することも多い。

 ぶっちゃけ、高校でゲーム部というのは校則やら風習やらのせいでなかなか難しいとは思うが、そこは部長の何かしらの力によるものかもしれない。ちなみに筆者の学校にはボードゲーム研究会ならば存在した。いつか彼女達にも、モノポリーや人生ゲームをやってほしい。

 

 

ゲーム部プロジェクト

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Vtuber新聞文章貼り付け・アズマリム特集編

色々心配な後輩系Vtube

アズマリムことアズリム

 

テンションのジェットコースター

意外と謎の多い少女

 

 水の飲み過ぎは危険である。水中毒という病気があり、これは水の飲み過ぎにより、体液が薄まってしまう病気である。何が言いたいかというと、アズマリムにも飲み過ぎには気を付けていただきたいということだ。

 我々の後輩こと、アズマリム、通称アズリムは、三月一日に自己紹介動画を投稿し、Vtuber界へと参入してきた。その二日後には早速生配信を行い、その特徴的なキャラクターと、大きな個性を垣間見せてきた。

 アズリムの外見は白いフードを着て、紫のような銀色のような髪を持ち、足には踵と足先を出すタイプの、よくスポーツで使われるタイプの靴下だけをつけている。このタイプのものは普通他のものと併用する、というか、ほぼ素足状態でどうかと思うが、まあ彼女が居る空間がゴミなど落ちてなさそうな白い空間なので、大丈夫なのだろう(なお、踊ってみた動画では普通に街中などに出ている。大丈夫だろうか?)。

 そして、性格。視聴者のことをただリスナーと呼ばず、様々な固有名詞をつける人は多いが、彼女の場合、視聴者のことをセンパイと呼ぶ。

その呼び方も相まってか、子供っぽい、年下な雰囲気が強く、テンション任せのトークがかなり多い。天真爛漫で、突発的にツッコミを入れたり叫んだりすることもあれば、急に落ち込み、だらけモードに突入することもある。見てて飽きない、可愛らしい後輩である。まあ美少女だから許されるのであって、筆者のようなキモオタなら「黙れ」のコメントが並ぶだろうが。

 そんな彼女はインドア派なのか、もしくは運動に縁のないお嬢様なのか、体力があまりない。初回生配信時から、ちょっと動くとすぐ息切れし、水を求めている。あまりにも水を飲み過ぎるせいで、外国人視聴者からは「歩く水タンク」などという渾名をつけられてしまい、最終的にアズリム水キャンペーンなどを開催してしまうほどである。

 そして、そんな強烈な後輩キャラであるアズリムだが、なんといっても最大の特徴は、あまりにも高度な配信技術だろう。

 3Dの安定感、言うなれば「接地感」が半端ではない。

 モーションの習得、3Dモデルの判定というのは、実際のところ、かなりガバガバになりがちである。色々理由はあるが、動画ならともかく、生配信ともなると、動画の重さ軽減のために、多少のモデルの貫通やモーションのバグは起るものだ。しかし、アズリムの放送にはほぼそれがない。本当に、アズリムが現実世界と変わらない存在感で、配信を行っている。ここまでの高度な配信を見せるVtuberは、早々いない。企業勢を含めて、だ。

 後輩キャラと、高度な技術。その二つを持ち合わせ、利用するアズリムは、動画内容は主にゲームと歌・踊りとなる。

 ゲーム実況は本人がアニメなども好きなためか、ノリノリで行っており、スプラトゥーンの実力は中々のもの。ただ、運動不足がゲーム内に波及しているのか、結構下手なプレイが目立つこも多い。モンハンなどでは企画募集によってかけつけたセンパイに、介護されっぱなしの場面もあり、まあ後輩っぽいといえば後輩っぽい。

 そして演劇歌唱スクールに通っているというだけあってか、配信中でも動画でも歌や踊りを披露することが多い。主にアイドル系の歌い方であり、体力の問題で息切れすることも多いが、かなりの腕前ではないだろうか。ただ、なぜかソーラン節に謎の執着を持っており、初回からよく踊っている。筆者としては昔体育祭で踊らされた際に、一人だけ鳴子を二個もぶっ壊したため、多少トラウマになっている踊りなのだが、まあソーラン節そのものはいいものである。

 他にも牛丼が好きだったり、なぜかカタツムリの存在を知らなかったりと、不思議な要素がてんこ盛りの彼女だが、その後輩的な可愛さが受けたのか、登録者数は現在六万七千を超え、七万へと至ろうとしている。彼女の夢はCDデビューとのことだが、それが実現できるのもそう遠い未来ではないかもしれない。しかし体力関係のことを考えると遠い気もするので、難しいところだろう。しっかり、無理せずトレーニングを積んでほしいものである。ちなみに食後の運動も危険なので、配信前の食事は程々に。

 

 

松屋とか

 筆者は松屋吉野家すき屋の区別がつかない。こんなことを言うと、それぞれのファンの方にぶん殴られるかもしれないが、まあ仕方がない。

 アズリムは松屋が好みらしく、生配信前に近くの松屋で食事をとることも少なくないようだ。いや、あれだけ動き回るのだから止めた方がいいと思うのだが。嘔吐はいくら美少女といえどキツイ。

 ちなみにアズリムの計算式に松屋換算というものがあり、大体一店舗十人として視聴者の数を数える。かなりガバガバの計算をしているが。

 

ソーラン節

 北海道日本海沿岸の民謡で、ニシン漁の曲として有名である。

 海が白く染まるほど押し寄せるニシン達を、網で手繰りよせ、引き上げる。その最中に唄われる作業用の掛け声、歌。それがソーラン節である。今では踊りとしてのイメージが強いソーラン節だが、元々は寒い船上において、士気を絶やさず、熱を生み出すための、漁師の歌なのである。

 ソーラン節の際に使われることのある鳴子、楽器による表現も、漁の網をまき上げたり、棒で魚を叩くことの表現で、意外なところで日本の伝統とは続いているのだなと驚くばかりである。

 ちなみに筆者は調べるまで、沖縄系の民謡とばかり思っていた。いや、熱い所で歌う曲な気がしたので。すみません。

 

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Vtuber新聞文章貼り付け・いるはーと特集編

非公式系バーチャルYouTube

いるはーと

 

公式から否定された少女

ボツ絵から誕生した存在

 

 コンパイルハートについて、筆者はよく知らない。ゲームをプレイすることはあっても、あまり製作会社そのものを気にしたことがないからだ。なので、以前、自分の前で若干発狂しながらネプテューヌをやりこんでいた友人に聞くと、「ゲーム業界の中でのイカれ具合は上の下。電子的な表現が上手い」とのこと。できればもう少し、書きやすい評価をしてほしかった。

 そんなコンパイルハートから、Vtuber界に殴りこまんとばかりに登場したのが、いるはーとという少女だ。

 右の見出しから分かる通り、かつてのボツ絵から今回のVtuberブームに乗る形で、構築された。ピンク色のふわふわとした、全体的に柔らかそうなデザイン。筆者はアニメの方を全部見たことがあるので、彼女がネプテューヌシリーズ系列、もしくはそれをイメージ元にしたキャラであることはよく分かった。ネプテューヌシリーズについては、ぜひ自ら調べてほしい。美少女RPGとはこうあるべき、という形を存分に表現している。

 そして、いるはーとは四月十日に一本目の動画を投稿。こうして彼女の、公式Vtuberとしての活動が始まった。……かに思えたが、そこでコンパイルハートのゲームを全くやっていなかったことが発覚。非公式Vtuberに格下げとなった。まあそれでも一応、公式サイトに行けばリンクもあるし、ツイッターも覗けるようになっているので、とりあえず観察処分といったところだろう。

 そんなエアプのいるはーとだが、コンパイルハートの自由な(友人に言わせると悪ノリしがちな)社風に当てられたのか、かなり自由な内容となっている。

 運営に喧嘩を売るのは当たり前で、キレ芸はもちろん、本来ならばVtuberにはご法度のモデルバグまでネタとして扱っており、さすがはゲーム会社、といった感じだ。美少女の首がねじ曲がり、回転するのは、笑いを通り越してホラーだったが。楽屋裏コーナーだからって誰がそこまでやれといった。むしろよく上からストップかからなかったな。

 可愛い口調を装ってはいるが、根はかなり口が悪いらしく、運営にキレた時や、じゃがりこ面接の一部では、かなり低い声音で暴言を吐く。少し方向性は違うが、プテューヌの主人公と同じ属性と言えるだろう。このタイプの存在を主人公にしてよく世界が滅びないなと、筆者としては感心するほかない。

 そしてゲーム実況動画を没にされ(おそらく暴言やゲームへのコメントのせい)、手を出したのがイカサマ麻雀ゲーム。しかも麻雀を知らない状態で。

 エアプ芸人か……、と思い、実際そうなのだが、Vtuberへの理解は深い。実際、ツイッターでは他のVtuberとよく絡む光景が見られ、特に同じ運営に追い込まれがちな虹河ラキとは仲がいいようだ。初回の動画でもVtuberについてよく語っており、これに関してはエアプではないだろう。いや、ならなぜコンパイルハートについてもちゃんと調べなかったのかという話だが。どうしてその事前調査の労力を、自らの雇い主に向けなかった。そりゃ公式の看板外されるだろう。

 そんな自由気質な彼女だが、現在、登録者は一万三千を超え、順調な伸びを見せている。動画に関しては、おそらく今後出す、コンパイルハートの宣伝動画次第と言えるだろう。新作の宣伝か、過去作のレビューか。どうなるかは分からないが、一応コンパイルハートの名を背負っている以上、いずれ正式な動画は出てくるはずだ。プレイと配信が許されればの話だが。少し自重という言葉を覚えなければ難しそうではある。

 世知辛さを出しながらも、自由、フリーダムに活動を続けるいるはーと。ツイッターの内容も、動画の投稿内容も、ゲーム屋出身のVtuberとは思えないが、しかしだからこそ、面白いという面もあるのだ。

 筆者としては彼女には何かしらの鬼畜ゲームをプレイして発狂芸をしてほしい。彼女ならばきっと、すてきにぎゃーぎゃー騒ぐだろう。そしていつかは、ゲームにも登場してほしいものだ。で、扱いが悪くてぎゃーぎゃー騒いでほしい。一応言っておくが、筆者は彼女が大好きである。かわいい子はいじめたくなるものだ。そうでしょう? コンパイルハートさん。

 

 

いるはーとのアイテム

 公式から散々な扱いのいるはーとだが、実はそこそこ重要視されているのか、ネプテューヌシリーズでアイテムの名前として登場することが許された。

 そして彼女が喜び、バランス崩壊させちゃうかもと言ったアイテムの内訳は、HPが100回復、SPが50回復。これが三つずつ。ちなみにゲーム内ではHPは五桁、SPは四桁となるシステムである。ゲームになれてない方のために、分かりやすく言おう。一番安い回復アイテムより、回復量が少ない。しかも売ることもできない。つまり、クソザコアイテムである。エアプには当然の処置かもしれない。

 

コンパイルハート

 コンパイルハートは、2006年6月2日に設立された、ゲームメーカーである。昔存在したコンパイルとは別会社であり、しかし無関係というわけではなく、その辺りは複雑な経緯と現状が広がっているため省略する。詳しく知りたい方はグーグル先生に聞いてほしい。

 主なタイトルとしては「超次元ゲイムネプテューヌシリーズ」「アガレスト戦記」などがあり、他の会社とも協力しつつ、堅実かつコンスタントにソフトを供給し続けている。筆者としては友人に「見た目に騙されるなよ……これ初心者がやるゲームじゃねえ……」と言われ、友人が発狂する様を隣で見ていただけだが、あれだけ嵌っている中毒者が居るので、良ゲー会社と言えるのではないか。筆者も機会と時間があればプレイしてみたいものだ。

 

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Vtuber新聞文章貼り付け・ロボ子さん特集編

敵を貫く紅い残光

カバーのアンドロイド・ロボ子さん

 

ゆるふわ系お姉さんロボ

tuberアンドロイド

 

 唐突だが、アンドロイドに眼鏡は必要だろうか。普通に考えれば、人間を模して作られた機械であるアンドロイドに、眼鏡などという単純な補助機器は必要ないと思われるが、筆者はあえて必要だと言いたい。可愛いから。サングラスでも可である。

 眼鏡姿も謎の眼帯装備状態も可愛い、アンドロイド系Vtuber、ロボ子さんが活動を本格的に活動を開始したのは三月辺り。物々しいPVを引き連れて、配信をスタートした。ちなみに、ロボ子さんはさんまで含めて正式名称であるが、これからはロボ子と称させていただく。

 そのロボ子だが、なぜ活動開始時期があいまいなのかというと、はっきりとした日付を宣言できないからだ。

 PVの公開こそ、三月四日だが、初めての生放送は暫し後だったうえ、ときのそらの動画にサプライズ出演した日も違う。さらに言うならば、カバーからロボ子の存在と、Vtuberとしての活動を行うというという告知の日付も違う。なので、大体三月くらい、という表現になるのだ。まあ、これもカバーの活動開始の遅れなどが原因なのだが、まあ無事活動できたのでよしとしよう。

 基本的にその荒廃した背景や、近未来的な機械と人体が入り混じった外見とは裏腹に、活動内容は普通のVtuberと同じ、主にゲーム実況や雑談生配信、絵描き実況などとなっている。そこに加えて、ときのそらも行ったバイノーラル生放送も行っているが、基本的には他のVtuberと変わりない。

 これはおそらく、カバーがときのそらとは別口のファンを得たいがために、ロボ子にそういう活動を求めているのだろう。ときのそらは一週間に一度の生放送を主体に、Vtuberらしい動画をいくつか投稿、というスタイルだが、彼女の基本コンテンツは、生放送と、清純なアイドルとしての魅力だ。ゆえに、他のVtuberでは中々見られない熱烈なファンを得られると同時に、ついていけず、また分野が違うために獲得できないファンも多かった。

 しかし、ロボ子はカバーに所属しながら、個人勢のような立ち回りと配信、そして企業勢としての動画投稿速度と生放送環境を持ち合わせており、企業勢の中でも珍しい、ハイブリット的な活動を見せている。その活動ゆえに、カバーという会社が得られていなかった、新たなファン層を開拓し、その見た目とのんびりした時々Sっぽくなる口調が、多くのファンを熱中させている。最近はコラボにも積極的であり、ときのそらとのクラスターを使った正式なコラボや、届木ウカとのコラボ配信、六月二日の深夜~早朝には、突発的なにじさんじ勢、個人勢とのコラボまで行い、立ち回りの良さと、活動範囲拡大への意欲を見せている。

 彼女は活動が遅れ、また、最初の頃はまだ活動方針が定まっていなかったのか、活動内容が安定せず、スタートダッシュに失敗したとする者も少なくはない。しかし、そのおかげでときのそらとは別路線を行き、ファン層の循環が見込めるようになったので、カバーという会社としては結果オーライの形だろう。ゆるふわで時折棘のある性格、ゲーム好き、ひよこのような独特のリアクション。ときのそらと別タイプゆえに、彼女固有の魅力が際立ち、強みとなる。

 それに何より、筆者が嬉しいのは、ロボ子が毎回楽しそうに配信できていることだ。配信者に大事なものは様々だが、何より大事なのは、楽しむことだ。楽しめなければ、見ている方も辛いし、楽しくない。

 最近の彼女は当初のスリープモードが嘘のように、精力的に活動を行っており、社畜の筆者としてはついていけないこともある。しかし、配信が多いということは、それだけロボ子の新たな一面が見られるということであり、追い切れない、というのは、それこそ贅沢な悩みだろう。

 カバーは新たな新人Vtuberを用意し、現状、他のVtuberグループと同じような展開をしようと試みている。先輩として、ロボ子も彼女達を引っ張っていく必要があるだろう。これまで培ってきた彼女の対外能力ならば、それも可能なはずだ。

 これからものほほんとしたボクっ娘お姉さんとして、自由に、外に向けて様々な相手と交流し、楽しく配信を続けてほしい。

 

アンドロイド?

 アンドロイド要素どこだよ、とロボ子を見た方の多くは呟くが、実は彼女はかなりアンドロイド要素が強い。特に下半身が顕著で、股間部はラバーのようなものが張り付き、それが伸びる形で脚部もおおわれている。足に至っては三指、膝辺りからは機械感丸出しの鋼鉄パーツで構成されており、明らかに人体の範疇を越えている。動作や性格こそ、人間そのものだが、見た目という意味では、隠れたところに機械要素があるのだ。まあ、本人はあまり気にしておらず、顔文字を[ ]でロボット風にしているくらいだが。

 

ボクっ娘について

 こんなクソデカ大字で何を言っているのかと思われるかもしれないが、今回の記事は真面目成分が強すぎるので、ここではっちゃけようと思う。

 筆者はロボ子の声で、まさかボクっ娘だとは思っていなかった。「ボク」というのはボーイッシュ要素であり、もっと少年に近い少女が使うものだと思っていたからだ。しかし、今回、ロボ子のような穏やかでのんびりとした口調で言われるボクが、ここまで魅力あるものに感じるとは。これもギャップ萌えなのだろう。個人的に、どうして一人称がボクなのか、という疑問もあるが、可愛いので問題ない。ロボ子という存在の魅力に、ボクという一人称はかかせない存在だろう。筆者のようなキモオタの場合。ボクなどという一人称を使おうものなら、「きもっ」と呟かれるだろうが。

 

 

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